投稿者:岸本 隆三

 野菜が高い。しかし少し落ち着いたのかな。1週間前、近くのスーパーではキャベツ半分が190円。通常のほぼ倍の感じ。昨日は150円だった。
 福岡市内の焼鳥店ではたいていキャベツのサラダが出て来る。それもその店独自のドレッシングがかけられている。これが美味しい。家でキャベツをちぎって市販のものをかけても、そうは美味しくない。焼き鳥、キャベツ、ドレッシングの三位一体がいいのかなー。店ではよく食べ、おかわりをする。ところがキャベツはたいてい値段がついてなく、それではお金は取られない。それだけにキャベツが高くなるとおかわりがしにくい。してはいるが(笑)。
 8年前の5月、四国遍路を歩いている時、高松市の焼鳥店でキャベツに味噌を付けて食べたが200円だった。
 キャベツなど消費量の多い野菜は農水省が指定野菜としており、現在キュウリ、タマネギなど14品目を数える。2026年度からブロッコリーが追加されることになり、1974年のジャガイモの追加以来、半世紀ぶりと話題となった。読売新聞(2月8日)や同省のホームページによるとブロッコリーは低糖質で、たんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含み、栄養価が高く、調理も簡単。この20年で主要野菜の出荷量が減少しているなかで、倍増して15万7100㌧(2022年)。指定野菜は消費量が多い品目を指定、安定供給を促していつでも食べられることを目指している。産地を指定して、価格が下落した際、平均価格90%を下回った場合は下落分の90%を補助する制度だ。農家が安心して作付けを継続するのを狙っており、今回のように小売価格が高くなってもあまり関係はない。
 他の野菜はというと35品目が特定野菜となっている。カボチャ、ゴボウそしてイチゴ、スイカなどが該当する。イチゴもスイカも野菜なんだ。メロンもそうだ。これは指定野菜と違って都道府県知事が指定し、同様に補助するが補助率が80%と低くなっている。指定、特定野菜合わせて49品目で、ほとんどの野菜が入っている。ブロッコリーも現在は特定野菜となっている。その突然変異と言われるカリフラワーもそうだ。
 私は、ブロッコリーをずいぶん大人になって知り、食べだしたが、カリフラワーは花かんらんと言われていた出身の大分県の離島でも栽培され、60年以上前からなじんでいる。そのためか。ブロッコリーはあれば食べるが、カリフラワーは求めて食べる。5、6年前にカリフラワーの天ぷらを知って、益々好きになった。美味しい上に翌日は快便だ。まだ食べてない人はぜひ試してほしい。
 2度目のがんを患って禁煙したらアッという間に5㌔太り、糖尿病の医師にあきれられ、野菜をなるべく食べて減量に励んでいるが、落ちたのは当初だけ。やっぱり食い過ぎなのだ。それでも野菜を努めて食べる。値段が少し高くてもしょうがない。
 主な仕事が農業の「基幹的農業従事者」は2022年に約123万人とこの20年で半減、そして平均年齢は68・4歳(読売新聞、2023年7月27日)と農業の担い手は減少、高齢化している。ブロッコリーの冷凍品を含む輸入量は7万㌧余(2021年)に及んでいる。値段より国産生鮮野菜が供給されていることを有難く思わなければならないようだ。(6月5日)