投稿者:岸本 隆三

 女子プロゴルフ・アクサレディース(宮崎市、宮崎UMKカントリ-クラブ)第2日目の3月23日も前日に続いて山下美夢有選手について応援したが、残念ながら10ホールで切り上げた。というのも熊本県嘉島町(嘉島ジャンクション‖JTC)-宮崎県延岡市(延岡JTC)を結ぶ九州中央自動車道(95㌔)のうち熊本県内の山都中島西インターチェンジ(IC)-山都通潤橋IC(いずれも山都町)10・4㌔が2月に開通したと聞いたので、延岡、高千穂経由で開通区間を走って福岡市に帰ろうと思ったからだ。
 午後3時ごろ、ゴルフの駐車場に指定されているシーガイアの立体駐車場を出発。一ツ葉有料道路などを通り、西都ICから東九州自動車道に入る。2車線だが、通行車両は少なく一気に北上し、延岡JTCに。ここから九州中央自動車道に入り、西進。延岡市北方の蔵田IC(13・1㌔)まで開通している。渓谷美と橋梁に驚きながら一般道(国道218号線)を行くと高千穂町の手前でトンネルの5㌔余ができている。あとは馬見原経由で一般道を進み、やっと山都通潤橋ICで新規開通区間に入る。山間部にしてはトンネルが少なく、両側の擁壁が車線とともに白い。すでに開通している山都西IC-嘉島JTCを経て九州自動車に。自宅には午後7時半ごろ着いた。宮崎自動車道―九州中央自動車道よりは小1時間かかる印象。九州中央自動車道は道路公団が民営化した後、国土交通省の新直轄方式などで建設されていることもあり、無料。さらに景観は圧倒的にこちらだ。
 昨年6月初めに宮崎市に行った時は鹿児島市に住むかつての同僚と飲もうと同市に行くのにせっかくだからと、宮崎自動車道は使わず、同3月に開通した宮崎市の清武南IC-日南市の日南北郷IC間(17・8㌔)間とそれに続く開通済みの日南東郷IC(9㌔、日南市)の東九州自動車道を走った。飫肥杉の山々を縫って整備されており、トンネルは多く、側面も天井もまだ真っ白だった。その後は一般道(国道448号線など)を経て鹿児島県志布志市で再び東九州自動車道に乗り一気に鹿児島市に。道の駅・南郷に寄ってジャガランダの花などを見たりしたこともあり、約6時間かかった。日南東郷IC―志布志IC間(約38㌔)が未整備で、時間がかかる原因だ。整備されても海岸沿いは距離があり、宮崎自動車道の方が早いだろう。清武南ICからは無料だが、宮崎観光は宮崎市から青島、鵜戸神社など日南市まで海岸沿いの観光資源が多くそれには適していない。野生馬の都井岬が近くはなるが。しかし、大分県、宮崎県、鹿児島県の太平洋側は南海トラフ地震が起きた際には津波被害が予想されており、海岸沿いの一般道と違い山間部を入っていることから避難はもちろん救援、復旧などに役立つと見られている。それは九州中央自動車道にも言える。
 両自動車道の全線開通はいつになるのだろうか。事業化しても10年かそれ以上かかる場合が多く、まだ事業化していない区間もあり、時間はかかりそうだ。それよりもまだ走ったことがない熊本市と大分市を結ぶ中九州横断道(120㌔、うち37㌔は開通済み)は沿線近くの熊本県菊陽町に半導体受託製造の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が進出したことから級ピッチで整備、事業、工事が進んでおり、一番早く全線開通するかもしれない。しかし、私の目の黒いうちには無理だろう。何となく残念だ。(4月16日)