会員で自宅を「中村研一・琢二生家美術館」としてその館長を務める宗像市原町159、中村嘉彦さん(85)がその自宅で、自身が手打ちしたそばを振る舞う「新春そば+日本酒の会」が1月31日(土曜日)開かれた。会員とその関係者16人が集まり、美味しいそばをいただきながらおいしい大吟醸などの日本酒となかなか手に入りにくい焼酎を飲んだ。
「そばの会」は2回目。前回は23年11月に開いたが、中村さんが直前に骨折してしまいそばは近くのお店から取り寄せ、おおいに飲んだ(このお知らせコーナーに原稿あり)。中村さんの手打ちをいただくのは今回が初めてだ。
午前11時半からだったが、少し早く着いたので唐津街道をぶらぶらと歩く。よく通る福岡市西区姪の浜の同街道はマンション通りに変わりつつあるが、ここは古い日本家屋が並び、街道の雰囲気が残っているよう。豊臣秀吉も徳川家康もかつては歩いた、いや馬でかな、通ったのだ。中村邸はその一角を占め、江戸初期の地区の絵図にも描かれている大きなクスノキが目印だ。家屋はすでに国の登録有形文化財が内定しており、玄関から洋間に上がると中村さんがそばを切っていた。阿蘇・久木野産のそば粉だという。
「作品ではなく遺影」(中村さん)という「祖母トミの肖像」が掲げられた仏壇を拝み、研一、琢二兄弟の作品を鑑賞する。梁の厚さにまた驚き、今回は欄間がすごいのにも気づいた。そうこうしているうちに時間となり、奥さんや娘さんら5人のご家族の心づくしの天ぷらなどを肴に乾杯。中村さんが地元の酒蔵に頼んでいる「研一の酒」などの日本酒、また人脈で入手した「魔王」「村尾」「萬繕」などの焼酎(「森伊蔵」を入れて4Mというとかの解説あり。知らなかった)、さらに会費で買ったり、個人的に持ち込んだりした酒もあって飲み放題だ。飲んだことのない「萬繕」を飲んでいるとそばが出てきました。腰があってなかなかうまい。そしてまた焼酎をガブリ。
途中、中村さんが、戦中戦後にかけて藤田嗣治が研一に宛てた封書が6通見つかり、美術史の上でも貴重な発見になるのではないかなど説明もうかがった。
これまた手作りの北海道で求めたコンブを使った漬物も出てきて、ガブガブ、ワイワイは止まらず、大幅に時間延長して午後3時過ぎに終わった。なんとお土産にその漬物をいただいた。今朝も美味しく食べました。中村さん、ご家族の皆様本当にご馳走になりました。ありがとうございました。(岸本)

